獣医師になるにはどうしたら良いの?

獣医師とは

社会貢献度の高い、動物のエキスパート!

獣医師の仕事は、動物病院での診療のみならず、農協(畜産の診療)、動物園、製薬・食品会社、地方自治体(保健所等)、検疫所など、多岐にわたっています。動物の飼育、診療、施術、衛生管理の指導等、動物のために欠かせないエキスパートです。

近年のペットブームで利用者が増加し、動物病院での獣医師の需要も伸びていますが、食品の安全性への社会のニーズの高まりにより、動物と人間共通の感染症対策、畜産の発展に貢献する専門家として、地方自治体や検疫所で働く獣医師への期待と必要性が大きくなっています。
獣医師の社会的需要が増すにつれ、全体的な獣医師の数は不足しており、獣医師の国家試験資格を持っていれば就職はほぼ100%可能です。ただ専門分野によってニーズのばらつきはあります。 また国家試験に通るための獣医系大学は数が少なく、しかも専門分野に応じて学部が違います。獣医師がカバーする仕事範囲は広いので、希望の職種を熟考して大学を選びましょう。

獣医師への道

獣医系大学に入学して獣医国家資格を得るのが第一歩!

獣医師は医師と同様に国家資格が必要な仕事です。まず獣医系の大学で学び、国家試験を習得するのが第一歩です。獣医師を目指す方は獣医学部や獣医学科がある大学に入学し、6年間(2年間の研修期間を含む)学ぶ必要があります。しかし獣医系の大学は数が少なく、かつ定員も少ないため入試はかなり難関です。

まずは大学の獣医学部か獣医系大学に入学し、大学に6年間しっかりと通い、獣医師国家試験の受験資格を手に入れましょう。

獣医師になるためのルート 

高校

獣医大学、大学の獣医学部
(2年の研修を含む6年)

獣医国家試験合格

動物病院、自治体などに就職

獣医学系の大学

獣医学系大学は超難関!

学費も非常に高額です。

  • 私立大学

    入学金(25~30万円)、年間授業料(94~150万円)及び施設設備費、実験実習費、教育充実費などがかかり、合計約200~250万円が必要です。

  • 国立大学

    入学料282,000円 授業料535,800円 2年度以降学費 535,800円(2015年度)

  • 公立大学

    入学料282,000円 実験機器・実験充実費 185,000円 授業料535,800円 2年度以降学費720,800円(2015年度)。

しかも研修期間をいれて6年間通う必要があります。 また大学により専門分野に対する注力点の違いがみられますので、将来自分が獣医師として、どのような仕事に従事したいかを熟考して選ぶことが大切です。 

獣医学系大学 全16大学

大学名 国立/私立 学部名 定員 所在地 偏差値
(2015年)
東京大学 国立 農学部 獣医学科 30名 東京都 72
北海道大学 国立 獣医学部 共同獣医学課程 40名 北海道 69
東京農工大学 国立 農学部 共同獣医学科 65名 東京都 65
日本大学 私立 生物資源科学部 獣医学科 80名 神奈川県 65
帯広畜産大学 国立 畜産学部 共同獣医学課程 80名 北海道 64
日本獣医生命大学 私立 獣医学部 獣医学科 80名 東京都 64
麻布大学 私立 獣医学部 獣医学科 120名 神奈川県 64
大阪府立大学 公立 生命環境科学域 獣医学類 40名 大阪府 64
山口大学 国立 共同獣医学部 獣医学科 30名 山口県 64
鹿児島大学 国立 共同獣医学部 獣医学科 30名 鹿児島県 64
岩手大学 国立 農学部 共同獣医学科 30名 岩手県 63
岐阜大学 国立 応用生物科学部 共同獣医学科 30名 岐阜県 63
鳥取大学 国立 農学部 共同獣医学科 35名 鳥取県 63
宮崎大学 国立 農学部 獣医学科 30名 宮崎県 63
酪農学園大学 私立 獣医学部 獣医学科 80名 北海道 61
北里大学 私立 獣医学部 獣医学科 120名 青森県 61

獣医国家試験

獣医国家試験資格をゲット!

獣医学の過程を修了し、年に1度の国家試験に合格すれば、獣医師免許を取得することができます。 獣医師国家試験は例年約80%が合格しており、大学で4年間のカリキュラムを勉強し、2年間の研修を行えば合格の確率は高いと思われます。

獣医国家試験の概要

受験資格
獣医国家試験
  • 大学の獣医学の正規の課程を修めて卒業した者
  • 獣医国家試験予備試験に合格した者
獣医師国家予備試験
  • 外国の獣医学校卒業者又は、獣医師免許取得者で厚生大臣が認定した者
試験内容
必須問題(50問)
  • 獣医療、獣医学の基本的事項
  • 衛生学に関する事項
  • 獣医学の臨床的事項
学説試験A(80問)
  • 獣医学の基本的事項
学説B(80問)
  • 衛生学に関する事項
  • 獣医学の臨床的事項
実地試験C(60問)
  • 「衛生学に関する事項」「獣地同右医学の臨床的事項」について獣医療現場で実際に起こりうる症例・事例に関する基本的かつ重要な事項
実地試験D(60問)
  • 上記について獣医療現場で実際に起こりうる症例・事例に対する対処法等総合的な事項
合格基準

下記を全て満たした者が合格となります。

  • 必須問題:必要な補正を行って算出した点数の70%以上の得点
  • 他の問題(学説・実地):必要な補正を行って算出した点数の60%以上の得点
試験日程
  • 獣医師国家試験:2月中旬の2日間
  • 獣医師国家予備試験:9月上旬頃
受験地
北海道、東京、福岡
受験料
  • 獣医師国家試験:13,900円
  • 獣医師国家予備試験:30,500円
合格発表
  • 獣医師国家試験:3月中旬頃
  • 獣医師国家予備試験:9月下旬頃

獣医師の就職活動状況

獣医師の就職率はほぼ100%!

卒業生の就職先は幅広くあり、例年ほぼ100%就職先をみつけることができます。獣医師として約39,100人(平成26年現在)が免許を保有しています。

◆小動物診療:約15,200人(39%)
動物病院は近年のペットブームを受け増加。ペットの診療を行う動物病院に従事する獣医も増加しており、ここ数年で最も多い就職先となっています。
◆公務員:約9,500人(24%)
主に都道府県自治体に所属し、農林水産分野(家畜伝染病の防疫[国内防疫、動物検疫]畜産改良技術の研究開発等と、公衆衛生分野(食肉等の安全確保(食肉検査]、食品衛生監視・指導、狂犬病等の予防など、2分野があり、ともに行政に従事。今もっとも必要とされ、ニーズの高い職種です。その他動物園勤務、野生動物保護・管理などの職種もあります。
◆産業動物診療:約39,100人(11%)
主に農協などで、家畜や家きん(産業動物)の診療に従事します。
◆その他の分野:5,600人(14%)
大学教員、あるいは製薬会社・食品会社などで、動物用・人体用医療品の開発、研究を行います。海外技術協力などにも貢献しています。このように獣医師は家畜やペットの診療、口蹄疫などの家畜伝染病の防疫、食品の安全など幅広い分野で活躍しています。最近の獣医大学卒業生の進路は、総動物診療分野(動物病院など)で減少傾向がみられる一方で、公務員や産業動物診療分野で増加傾向が続いています。

獣医師の必要性

獣医師は社会貢献度の高い大切な仕事です!

獣医師に従事する者の総数は34,548人(平成26年現在 農林水産省資料より

国家機関
518人
都道府県
7,121人
市町村
1,887人
民間団体
7,623人
個人診療施設
17,241人
その他
158人

近年のペットブームの影響を受け、ペットの診療を行う動物病院を利用する人が増えています。 「総合診療」ができる「臨床獣医師」に注目が集まっており、今後もこの分野で働く獣医師は安定した募集状況が続くと思われます。 一方、公衆衛生、医療品開発など臨床以外の業務に携わる獣医師の必要性も高まっています。食品の安全性への社会のニーズが高まり、 動物と人間共通の感染症対策、畜産の発展に貢献する専門家として、獣医師に大きな期待がかかっています。

こういった民間企業や公務員として働く獣医師の需要はますます高まってくることが予想され、 動物病院以外の職域も考慮の範囲とすることが賢明であるといえます。また国も産業動物獣医師の確保対策として、 獣医大学への進学を希望する高校生や獣医学生に就学資金貸与の制度を設ける、獣医師の定着化を図るため臨床研修や現場知識のセミナーの開催、 女性獣医師への就業支援対策など、さまざまなサポートを行っています。

面接の受け方

目的意識をはっきりと!

大学の入試でも、就職のためでも、面接で聞かれることはさまざまですが、 全体として「志望の理由」、「本当に獣医になる覚悟はあるか?」の確認が大きなポイントといえましょう。 獣医になるのは簡単ではありません。勤務時間の長さによるハードワーク、緊急時の柔軟な対応力、動物の死に直面することもあります。 「動物が好き」だけでは勤まらない厳しい仕事です。 大学側、および勤務先でも、仕事内容を理解しているかなどを確認するために面接します。 事前に仕事について調べ、しっかりとした志望動機を整理し、明確な自己の考えをまとめておきましょう。

獣医師は、動物病院で病気の動物を救うばかりではなく、公務員として色々な検査や公共衛生に関与するなど、 様々な方面で活躍し、社会に貢献しています。まず目的意識をはっきり持つことが大切です。 またそれぞれに筆記試験などもおこなわれており、専門以外の常識力の向上も心がけておくことが望まれます。

獣医師に必要な能力

獣医師は専門知識や高いスキルが求められる仕事ですが、適正も考える必要があります。

①動物全般に興味があること、動物が好きなこと
動物を取り扱う仕事上、動物に愛情を持っていることは当然ですが、動物全般への興味、知識、思いやりを持ち続けることが必要です。
②研究熱心であること
獣医師はは専門性が高く、高度な知識が必要とされる職業です。また医薬品の進歩、社会情勢の変化(たとえば海外からの疫病の侵入など)などを常に学んでいることが必要です。また海外の論文やニュースなどから知識を得る必要があるため、英語力も必要とされます。
③コミュニケーション能力が高いこと
特に動物病院勤務は飼い主とのコミュニケーションが欠かせません。飼い主の気持ちや要望をくみ取り、またペットの状態を聞き取ることにより、治療法を考える必要があります。スタッフ間との連携、職場の仲間との交流も知識を増やし、治療に役立てる大切な要素です。むしろ動物よりも人との積極的な関わりが大切といえるでしょう。
④体力があること
大学教員、あるいは製薬会社・食品会社などで、動物用・人体用医療品の開発、研究を行います。海外技術協力などにも貢献しています。このように獣医師は家畜やペットの診療、口蹄疫などの家畜伝染病の防疫、食品の安全など幅広い分野で活躍しています。最近の獣医大学卒業生の進路は、総動物診療分野(動物病院など)で減少傾向がみられる一方で、公務員や産業動物診療分野で増加傾向が続いています。
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