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エキゾチックアニマルの種類

エキゾチックアニマルとは、一般的な動物(犬猫など)以外のペットとして飼育される動物の総称です。フェレットやハムスターなどの小型哺乳類から、爬虫類、両生類、鳥類まで多岐にわたります。
エキゾチックアニマル獣医師の診療対象となる代表的な動物種は以下のとおりです。
種類 | 具体例 |
---|---|
小型哺乳類 | ウサギ、モルモット、ハムスター、フェレット、リス、ハリネズミなど |
爬虫類 | イグアナ、カメ、ヘビ、トカゲなど |
両生類 | カエル、イモリなど |
鳥類 | インコ、オウム、フィンチなど |
エキゾチックアニマルは、珍しい種類の動物が多いため、診療する獣医師には専門的な知識と経験が必要です。
近年は飼育者も増加しているので、エキゾチックアニマル獣医師の需要も高まっています。
エキゾチックアニマル獣医師になる方法

エキゾチックアニマルを専門的に診療する獣医師になるには、一般の動物病院での経験を積んだあと、エキゾチックアニマル専門の動物病院への転職が現実的です。
まずは、本を読んだり学会やセミナーへ参加して、エキゾチックアニマルに関する知識を深めるとよいでしょう。
エキゾチックアニマル獣医師への転職を目指す際は、動物病院に特化した転職サイト「アニマルジョブ」の活用がおすすめです。
アニマルジョブでは、エキゾチックアニマルを扱う動物病院の求人が豊富に掲載されており、勤務条件や待遇を詳しく比較検討できます。
エキゾチックアニマル獣医師として、より自分の条件にあった職場を探してみてください。
エキゾチックアニマル獣医師になるには資格が必要?

エキゾチックアニマル獣医師になるために、専門の資格が必要かどうかを把握しておきましょう。
ここでは、エキゾチックアニマル獣医師の資格について以下2つを解説します。
- 基本的には資格不要
- 専門知識を得たいなら「エキゾチックアニマル検定」
それぞれ詳しく解説します。
基本的には資格不要
エキゾチックアニマル獣医師になるための特別な資格はありません。獣医師免許を取得していれば、エキゾチックアニマルの診療に携われます。
ただし、一般的な動物とは異なる診療が必要なので、専門的な知識と経験が必要です。
たとえば、爬虫類を診察する場合は、犬や猫とは違い、変温動物特有の知識が欠かせません。そのため、実践で経験を積みながら知識を蓄えるのがよいでしょう。
専門知識を得たいなら「エキゾチックアニマル検定」
エキゾチックアニマルに関する専門知識を高めたい場合は、任意資格である「エキゾチックアニマル検定」の取得も検討してみましょう。
エキゾチックアニマル検定では、エキゾチックアニマルに関する専門知識を体系的に身につけられます。
具体的には、爬虫類に特化した「EIC認定爬虫類マスター検定」やウサギに特化した「JCRA認定ウサギマスター検定」などです
以下の条件を満たしていれば、受験できるので、エキゾチックアニマル獣医師として働く場合は、取得を検討してみるとよいでしょう。
- 獣医師免許を有する者
- 認定講習を履修した者
- 初期研修除いて3年以上の臨床経験を有する者(自己申告)
- 臨床現場で30例の症例報告書を提出できる者
専門資格を取得すれば、専門性の高さを証明できるため、職場や飼い主からの信頼も高くなります。
エキゾチックアニマル獣医師になるメリット

エキゾチックアニマル獣医師として働く場合のメリットを3つ紹介します。
- 専門性が高い
- 獣医師としての需要が高い
- 飼い主からの信頼性が上がる
それぞれ詳しく解説します。
専門性が高い
エキゾチックアニマル獣医師は、爬虫類や鳥類など専門性が必要になる動物を診療する機会が増えるため、一般獣医師よりも専門性が高くなります。
専門性の高さと合わせて、さまざまな動物を診療できる点もエキゾチックアニマル獣医師になるメリットといえるでしょう。毎日異なる動物が来院する可能性があり、専門的かつ幅広い知識を身につけられます。
エキゾチックアニマル獣医師は、キャリアを積むほど、専門性が高くなるので、他の獣医師と差別化できるのがメリットといえるでしょう。
獣医師としての需要が高い
エキゾチックアニマルをペットとして飼育している人も年々増加傾向にあるため、獣医師も需要が高まっています。
環境省が2022年に調査した「エキゾチックアニマルの飼育状況について」によると、エキゾチックペット展示即売会来場者数は、年々増加傾向です。そのため、エキゾチックアニマルをペットとして飼育している人も増加していると考えられます。
エキゾチックアニマルを診察できる獣医師は、今後需要が高まりキャリアアップもしやすいのもメリットです。
飼い主からの信頼性が上がる
エキゾチックアニマルの専門知識がある獣医師は少ないため、飼い主からの信頼も得られます。
エキゾチックアニマルは犬や猫とは異なる生態系をもつので、病気の症状や治療法も異なります。犬猫メインの動物病院で、診療を断られたり、簡単な診察しかできないと言われる飼い主もいるでしょう。
そのため、エキゾチックアニマルが診療できる獣医師がいれば、飼い主からの信頼も高くなるのがメリットといえるでしょう。
エキゾチックアニマル獣医師になるデメリット

エキゾチックアニマル獣医師になる場合は、メリットだけでなくデメリットも把握しておきましょう。
ここでは、エキゾチックアニマル獣医師のデメリットについて以下2つを解説します。
- 専門知識を学ぶ場所が少ない
- 一般的な動物の診療機会が減る
それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
専門知識を学ぶ場所が少ない
エキゾチックアニマルは専門知識を学べる場所が少ないため、犬や猫などの一般的な動物よりも診療スキルを上げるのが難しいです。
たとえば、獣医師として働きながら、エキゾチックアニマルに関する勉強をするのは負担が大きいです。学べる場所も限定されるため、自分で本を読んだり学会に参加するなどして専門知識を学ぶ必要があります。
また、犬猫に比べるとエキゾチックアニマルは診療機会が少ないので、実践経験が積みにくいのもデメリットでしょう。
一般的な動物の診療機会が減る
エキゾチックアニマルをメインに診療するようになると、犬や猫などの一般的な動物を診療する機会が少なくなるため、幅広く診察を行いたい場合はデメリットです。
エキゾチックアニマルをメインで扱っている病院は、一般的な動物に対応していないケースもあります。
エキゾチックアニマル獣医師を検討する際は、一般動物を診療する機会が減ってしまうデメリットもあると覚えておきましょう。
エキゾチックアニマル獣医師が働く業界

エキゾチックアニマルに特化した獣医師を希望する場合は、働き先がどこになるのか把握しておきましょう。
ここでは、エキゾチックアニマル獣医師が働く業界について以下2つを解説します。
- 動物病院
- 動物園・水族館
それぞれ詳しく解説します。
動物病院
エキゾチックアニマル獣医師の働き先として一般的なのは、動物病院です。
エキゾチックアニマル専門の動物病院では、爬虫類用の温度管理システムや、鳥類専用の入院施設など特殊な設備や診療環境が整備されています。
犬や猫の診療がメインの動物病院でもエキゾチックアニマルを受け入れているケースもあり、専門病院以外にも働く場所が豊富にあります。
エキゾチックアニマルを扱う動物病院へ転職したい方は「アニマルジョブ」を活用するとよいでしょう。
アニマルジョブは獣医師専門の転職サイトで、求人にはエキゾチックアニマルに携わる動物病院も掲載されています。職場の雰囲気を動画で確認できる求人もあるので、ぜひ利用してみてください。
動物園・水族館
動物園や水族館も多様な種類の動物を扱っているため、エキゾチックアニマル獣医師が活躍できる業界です。
たとえば、動物園ではウサギやフクロウなどの哺乳類から、爬虫類、鳥類などの健康診断や予防治療を行います。水族館では、カメやトカゲなどのエキゾチックアニマルの診察を行います。
動物園や水族館では、飼育している動物の種類が多く、豊富な経験を積めるため、エキゾチックアニマル獣医師を目指す場合は選択肢に入れておきましょう。
エキゾチックアニマル獣医師の年収

エキゾチックアニマル獣医師の年収はどの程度になるのか、見ておきましょう。
ここでは獣医師に特化した転職サイト「アニマルジョブ」の求人を参考に、エキゾチックアニマル獣医師の年収を紹介します。
エキゾチックアニマル獣医師の平均月収は約29万円で、平均年収は約410万円です。
求人情報を見ると、月給は30万円前後に設定されているケースが多く、勤務時間や日数、賞与は病院によって異なります。
エキゾチックアニマル獣医師へ転職する場合は、勤務条件や給与体系など、自分の条件に合っているか比較検討しましょう。
まとめ|エキゾチックアニマル獣医師は活躍の場が広い

エキゾチックアニマル獣医師は、犬猫以外の特殊な動物を専門的に診療する獣医師です。
獣医師免許があれば、特別な資格を取る必要はありません。ただし、専門的な知識を身につけるために、実践や学会などを通じてスキルを高める必要があります。
現在獣医師として働いている方が、エキゾチックアニマル獣医師になる場合、おすすめなのは、エキゾチックアニマルを診察している動物病院への転職です。
「アニマルジョブ」は、動物病院の転職に特化したサイトで、複数の求人を比較検討できます。エキゾチックアニマル獣医師として活躍するために、より自分の求める条件にあった動物病院を探してみてください。