公務員獣医師がつまらないと言われる理由5選!具体的な仕事内容や年収も解説

公務員獣医師がつまらないと言われる理由5選!具体的な仕事内容や年収も解説

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「公務員獣医師はつまらないと言われる理由が知りたい」
「公務員獣医師がつまらないときの対処法を教えて欲しい」
公務員獣医師として働いているものの、上記のような悩みを抱えている人はいませんか?

そのような方に向けて本記事では、公務員獣医師がつまらないと言われる理由や、つまらないと感じた場合の対処方法、公務員獣医師以外の働き方を紹介しています。

公務員獣医師以外の働き方が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

公務員獣医がつまらないと言われる理由5選

公務員獣医がつまらないと感じている方は、その理由を明確にしておくと対処方法が見つかります。

ここでは、公務員獣医がつまらないと言われる理由について、以下5つを解説します。

  1. 動物と触れ合える機会が少ない
  2. 規制や手続きが多い
  3. 能力に見合った給与を得られない
  4. キャリアが制限される
  5. やりがいを見つけにくい

それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。

一般的な公務員獣医師の場合、動物との直接的な接触が生じる業務としては、家畜伝染病を予防するための農場立ち入り検査や、狂犬病予防接種の監督業務などに限られています。

日常的に動物の診療や手術を行う動物病院の臨床獣医師と比較すると、動物と触れ合う機会は圧倒的に少ないです。

そのため、動物との直接的な関わりを求めて獣医師になった方にとっては、触れ合いの少ない公務員獣医師はつまらないと感じてしまいます。

規制や手続きが多い

公務員獣医師の業務には、行政機関特有の規制や手続きが多いため、柔軟な対応が難しくストレスを感じてしまいます。

たとえば、専門性を身につけていても、1つの案件に対して獣医一人では判断ができません。行動を起こす場合は、複数の部署との協議や、上司からの承認を得る必要があります。

問題を解決するために新たな提案をしても、規則や手続きに手間がかかったり、承認されないこともあるためつまらないと感じてしまいます。

能力に見合った給与を得られない

公務員獣医師の給与体系は年功序列が基本であり、収入は安定しています。しかし、民間の獣医と比較すると、専門知識や技術力が給与に反映されにくい仕組みです。

具体的に、公務員獣医と一般的な獣医の給与を以下で比較してみましょう。

平均年収(円) 就業者数(人)
公務員獣医 約496万円 約32万円
一般的な獣医 約685万円 約49万円

参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

総務省「令和5年地方公務員給与実態調査結果

平均年収を比較すると、公務員獣医よりも、一般的な獣医のほうが収入は高い傾向にあります。

公務員獣医は、スキルを身につけても年功序列でしか給与が上がらないため、仕事に対してモチベーションが上がりにくいのも、つまらないと感じる理由でしょう。

キャリアが制限される

公務員獣医師は、食品衛生や公衆衛生といった特定分野に業務が限定されており、獣医師として学んだ知識や技術を活かせる幅が少ない職種です。

公務員獣医として働いたあとに一般の獣医として転職しようと思うと、経験不足でキャリアが限定されてしまう可能性もあります。

また、部署異動の際も、他の行政職種への転換は難しく、獣医事関連の部署内での異動が一般的です。

キャリアの選択肢が制限されてしまうのも、公務員獣医に対するモチベーションが維持できない理由といえます。

やりがいを見つけにくい

公務員獣医師は、動物への直接的な医療行為よりも行政事務や監視業務が中心となるため、獣医師としての理想と現実に差が生まれて、やりがいを感じにくいケースがあります。

動物の命を救いたい、病気の動物を健康にしたいという思いから、資格を取得している獣医師の方もいるでしょう。しかし、公務員獣医の場合、動物の診療ではなく、行政的な業務を担うため、獣医師としてのやりがいを見つけにくいです。

そのため、公務員獣医がつまらないと感じてしまいます。

公務員獣医師がつまらないと感じたときの対処法3つ

公務員獣医がつまらないと感じてしまった場合、解決するには対処法が必要です。

ここでは、公務員獣医師がつまらないと感じたときの対処法について、以下3つを紹介します。

  1. 公務員獣医師のメリットを再度確認する
  2. 業務や部署の変更を検討する
  3. 獣医師として転職する

それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。

公務員獣医師のメリットを再度確認する

公務員獣医師の仕事は、一般的な獣医師とは特徴が異なります。しかし、安定性や働き方の面にメリットがあるので再度確認しておきましょう。

具体的には、以下のメリットがあります。

  1. 勤務体系が安定している
  2. 福利厚生が充実している
  3. 収入が安定している

公務員獣医は、民間の動物病院とは異なり、夜間診療や緊急対応による不規則な勤務がありません。

公務員ならではの、各種手当や休暇制度も充実しており、将来的な年金制度にも期待できます。

また、業績に左右されず賞与も支給されるため、収入も安定するのがメリットです。

労働条件を比較すると一般獣医よりも、公務員獣医のほうが給与や休暇、福利厚生が優れているので、将来を考えるとモチベーションも上がるでしょう。

業務や部署の変更を検討する

今いる部署の仕事内容がつまらない、と感じている場合は、業務や部署の変更を検討するのも選択肢の1つです。

たとえば、現在食品衛生監視業務が中心の保健所に勤務していた場合に、より動物に関わる動物愛護センターのような部署への異動を申し出るのもよいでしょう。

また、同じ部署でも担当業務の変更があれば、新鮮な気持ちで仕事に打ち込める可能性があります。

公務員獣医がつまらないと感じたときは、業務や部署の変更を申し出てみてください。

獣医師として転職する

公務員獣医は、獣医としては特殊な環境であるため、転職を検討するのもよいでしょう。獣医の場合、動物病院や動物園、水族館など知識を活かせる職場は他にもあります。

獣医としての働き方が理想とは異なり、つまらないと感じている場合でも、転職によって動物と触れ合えれば、仕事のモチベーションが上がる可能性があります。

もし、獣医としての転職を検討しているのであれば、獣医師専門の転職支援サービスを活用するとよいでしょう。

獣医専門の転職サイトアニマルジョブでは、各動物病院の設備環境や福利厚生が詳しく紹介されているため、複数の求人情報を比較できます。

勤務時間や休日、給与の内訳についての情報も記載されているため、転職を検討する際に役立つでしょう。

公務員獣医を辞めたあとの転職先

公務員獣医からの転職を検討する場合は、辞めた後にどのような就職先があるのか把握しておくとよいでしょう。

ここでは、公務員獣医を辞めたあとの転職先について以下3つを紹介します。

  1. 動物病院
  2. 民間企業や製薬会社
  3. 研究機関

それぞれ解説するので、転職する際の参考にしてみてください。

動物病院

獣医の勤務先として一般的なのが、動物病院への転職です。動物病院では、健康診断やワクチン接種、手術などの仕事を行います。

幅広い動物の診療や治療を行うため、公務員獣医と比較すると、動物との触れ合う機会が増える点がメリットです。

動物病院でキャリアを積み重ねれば、開業して自分の病院をもつことも可能なので、モチベーション高く仕事に取り組めるでしょう。

公務員獣医から動物病院への転職を検討する場合は、複数の求人を比較できる「アニマルジョブ」を活用してみてください。求人によってはQ&Aが掲載されているため、職場の環境や仕事内容を把握しやすいでしょう。

民間企業や製薬会社

獣医師資格を保有していれば、動物用医薬品や獣医療商品メーカーへの転職も検討できます。その場合は製品開発や販売、マーケティングなどが仕事内容になるため、動物との直接的な触れ合いは減りますが、専門知識を活かして活躍できるでしょう。

たとえば、動物の健康製品や治療用品を開発するため、獣医としての知識は必要不可欠です。

民間企業の仕事で成果を出せれば、給与にも反映されるため、やりがいも生まれます。公務員獣医からの転職を検討する場合は、民間企業や製薬会社も選択肢に入れてみてください。

研究機関

公務員獣医師からの研究機関への転職は、獣医学の専門性をより深く追求できる環境であり最新の研究開発に携われるので、やりがいにつながるでしょう。

研究機関での獣医師の仕事は、大学の研究室や国立研究所、民間の研究施設など、さまざまな職場があります。

たとえば、がん治療の新薬開発や、感染症の予防法の研究など、獣医学の最先端分野に携わる機会があるので、獣医としての専門性を高められるのも魅力です。

獣医として、より専門知識を身につけたい場合は、研究機関も選択肢に入れてみてください。

公務員獣医がつまらない人は動物病院への転職がおすすめな理由

公務員獣医がつまらないと感じている人は、転職先のなかでもとくに動物病院がおすすめです。

ここでは、動物病院への転職がおすすめな理由について、以下3つを紹介します。

  1. 動物と触れ合える
  2. 知識経験を活かせる
  3. 年収アップが期待できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

動物と触れ合える

公務員獣医は、行政的な業務や書類作成業務が多いですが、動物病院へ転職すると、動物との触れ合いが増えます。

もともと、獣医になった理由が動物と触れ合う仕事に就きたいと考えていた人であれば、働くモチベーションを上げられるでしょう。

診療や健康診断、ワクチン接種だけでなく、成長に合わせた飼育指導といった動物と密接に関わる業務が豊富にあります。

知識経験を活かせる

動物病院への転職は、獣医として学んだ知識経験を活かせる点もおすすめしたい理由です。公務員獣医師は、業務的に獣医学部で学んだ知識を活かせる場が限定されやすいです。

一方で、動物病院に転職すれば、診療や飼い主とのやり取りなど、獣医師としての知識や経験を活かせる場面が増えます。

獣医としての知識や経験を活かせるところも、動物病院の転職はおすすめです。

年収アップが期待できる

公務員獣医師から動物病院への転職は、能力や実績に応じて年収アップの機会が増えるのもおすすめしたい理由です。

動物病院での獣医師の給与体系は、多くの場合、経験や技術力に応じた評価が反映されます。たとえば、手術や治療技術の習得、専門医資格の取得などです。

また、動物病院では、夜間診療や休日診療などの特殊勤務に対する手当も設定されていることが多く、働き方の選択によって収入を増やす機会もあります。

公務員獣医師では難しかった成果に応じた報酬体系により、自身の努力や実績が直接的に収入に反映される環境で働けるのも動物病院のメリットです。

まとめ|獣医師は公務員以外にも職種に選択肢がある

公務員獣医師は、動物との接触が少なく行政事務中心の業務、年功序列の給与体系などさまざまな理由でつまらないと感じてしまいます。

つまらないと感じた場合、対処法として、公務員のメリットを再確認するか、希望に沿った部署への異動を検討しましょう。

最終的に、獣医として転職を考える場合、給与体系や業務内容などを考慮すると、動物病院への転職がおすすめです。

動物と常に触れ合い、能力が給与に反映されるため、モチベーション高く仕事に取り組めます。

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