目次
開業の理由は明確に！
あなたはどうして動物病院を開業させたいとお考えですか？
- 勤務している動物病院では自分のやりたい獣医療ができないから
- ワークライフバランスを自分で組み立てたい
- 収入を増やしたい
上記の他にもさまざまな理由があると思います。
動物病院の開業は、夢を実現させるための通過点でしかなく、本当の意味でのスタートは開業してからになります。
先ずは通過点に向かうために、
- どうして開業をするのか
- いつまでに開業をさせるのか
- 開業して何を実現させたいのか
など、開業の理由を明確にしておきましょう。
開業は安易なことではなく、いくつもの困難の壁を乗り越えなければなりません。壁に立ちはだかった際、これらの理由が明確であればあるほど、前に進みやすくなります。
動物病院を開業するメリットとデメリット
開業を考えた際、メリットとデメリットを正しく理解しておく必要があります。
開業医になれば、診療時間や休診など、自分で決めることができ、ワークライフバランスを自由に設定することができます。また、経営方針や診療報酬も自由度が高くなるため、経営努力により収支を大きくすることが期待できます。
一方、院長という立場になるため、責任は大きくなり、過酷な労働環境に身を置くことも覚悟しなければなりません。また診療だけでなく、経費管理や人事労務など、さまざまな業務を行う必要があり、心理的・肉体的に負担がかかる場合があります。
特に新規開業においては、新たに患者を獲得するための努力は必須で、マーケティング戦略などについても学んでおく必要があります。
開業の方法
動物病院を開業する方法として、新規開業と承継開業があります。
新規開業は、名の通り、土地探しから建物の建設、または賃貸物件探しからはじまり、設備も新規で揃えて始める方法です。ゼロから作り上げる楽しみや、やりがいを感じられます。
一方承継開業は、既存の動物病院の所有権や経営権を譲り受ける方法です。主な譲渡理由として、経営者である院長の年齢による引退があげられます。実績のある動物病院を引き継ぐため、早期に経営を軌道にのせることができる有効的な手段の一つです。しかし、譲渡案件は、希望のエリアでいつでもある訳ではないため、情報収集とタイミングが重要になります。
開業資金の調達
新規開業、承継開業のどちらにも共通して、計画的な資金調達をすることが大切です。気になる開業の目安は、新規でテナントでの開業の場合、運転資金として5,000万円程度の調達が必要とされています。
全て自己資金で補うことができれば良いですが、多くの方は金融機関の融資と自己資金を併用されるのが一般的です。
融資を受ける場合、資金調達計画書等の作成が必要となり、開業後の収支予測、初期投資の回収機関などを考慮した詳細な返済計画の策定が求められます。
開業する覚悟と周囲の理解
「開業の理由は明確に！」でもお伝えしましたが、開業は動物病院の経営の通過点に過ぎません。
経営を安定させ、本来やりたかった獣医療を提供し続けるためには、獣医師としてだけでなく、経営者としても強い信念と覚悟が大切です。
勤務医として勤務されている獣医師の方は、勤務をしながら開業の準備を行う必要があります。そのため、勤務されている動物病院の院長先生をはじめ、働く仲間へ開業する旨を伝え、勤務スケジュールの調整に協力していただく必要があります。役所への届け出、金融機関への相談等で、平日の昼間に稼働することもあるため、働く仲間の理解は必須です。
ご家族がいる場合、事前に開業の意思を伝え、理解や応援をしてもらえる環境にしておく必要があります。開業に動き出したタイミングで、家族の反対を受け、泣く泣く開業を中止せざるを得ない状況になることもあります。
開業をしたいという強い想いと共に、周囲の理解を得ることで、夢の実現を後押ししてもらい、開業を成功させましょう。
開業支援サービスを利用する
動物病院の開業は、事業計画の立て方、申請書類等、さまざまな準備やすべきことに加え、業界特有の難しさがあります。そのため、知識や経験が豊富な開業コンサルタントに依頼することをオススメします。
アニマルジョブを運営する株式会社TYLでは、動物病院に特化した開業支援サービスを運営しています。事業承継案件も多数保有しておりますので、お気軽にご相談してみてはいかがでしょうか。
動物病院の開業のご相談はA-BRAINまで
https://animalhospital-consulting.com/kaigyo/
